鳩山首相、公務員改革法案「修正すればよい」(産経新聞)

 鳩山由紀夫首相は9日夕、公務員制度改革の関連法案をめぐり、「修正しない」と述べた自身の発言について、「国会の審議をして修正する権利を奪うつもりもない。当然、国会でよりよいものを作りたいという判断がなされれば、修正されればよろしい」と述べ、撤回した。首相官邸で記者団に答えた。

 ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。

 【日銀会談】

 −−本日午後、日銀の白川方明総裁と会談したが、会談の経緯と内容を。デフレ脱却に向けた道筋は見えたか

 「会談の経緯ですか。できるだけ定期的に、総裁と話をしたほうが、いいのではないかということで、これからもできるだけ定期的な、2〜3カ月にいっぺんという話が先方からありました。大体、3カ月にいっぺん程度やろうではないかということになりました。そんな経緯のなかで、今日は昼食をとりながら、懇談をいたしました」

 「やはり、デフレ脱却に向けて、政府としては財政的にできる限りやる。財政再建ということもあるけれども、財政的に、デフレ脱却に向けて努力する。一方でやはり、日銀としては金融政策、今までもやってきたけれども、これからも状況を見定めながら、しっかりやりますという話がありました。一体的に、やろうじゃないかということになりました」

 【密約訴訟】

 −−沖縄の密約文書の開示訴訟判決で、今日、東京地裁は文書の開示を命じたが受け止めと、岡田克也外務相が、そのまま受け入れることはないと言ったが、見解を

 「ま、私どもは新政権になって、密約というものに関しては、これはオープンにしていこうという基本的なスタンスがあります。この裁判は裁判として、国にとっては厳しい話になりました。岡田外務大臣とよく協議して、方向性を定めていきたいと考えています」

 【中国死刑】

 −−中国で、新たに3人の日本人の死刑が執行された。4日間、立て続けに4人の死刑が執行されたことについての受け止めを。鳩山内閣は一方で死刑執行されていないが、方針があってのことか

 「うん。中国で4人の日本人が死刑を執行されたということはやっぱり残念なことです。司法の考え方が違うものですから、そのなかでの執行ではあります。したがって、その違いを理解するなかで、しかしやはり、日本人が死刑を執行されたということは、残念であります」

 「えぇ、私どもの政権として、まだ死刑が執行されていないということは、ま、現実、そういう状況だということであって、この現政権において、死刑が執行されないということを、決めたわけではありません」

 【日中首脳会談】

 −−核セキュリティーサミットで中国との首脳会談が予定されているが、どのようなテーマで会談したい意向か

 「えっ、中国?」

 −−はい。中国との会談が予定されているが

 「ははん。胡錦涛国家主席とはまぁ、半年にはなりませんが、11月以来ということであります。色んな話も申し上げたい。ま、ギョーザに対しては、解決の方向が出たと。犯人が逮捕されたということは、喜ばしいことで、これからも、こういった犯罪に対しては、協力していこうというようなこととか、あるいは、食品の安全も、さらに、色々なシステムによって高めていこうとか、また、友愛の海という話もありますから、そういったことも、ぜひ、お互いの協力のなかで、難しい問題があっても、解決していこうとか、いろいろと議論をして参りたいと思っております。相互の往来がこれからしばらく続きますので、首脳会談をできる限り頻繁に行いながら、日中間の前向きな話も含めてですけれども、懸案があれば、その懸案も解決していきたいと考えています」

 【JR不採用問題訴訟】

 −−総理! 関連してだが…(質疑の奪い合いで混線)

 「ちょっと、1人ずつにしてください」

 −−JR不採用の問題だがよろしいか

 「はい」

 −−23年ぶりに政治決着することになった。政権交代の一つの成果とも言えると思うが、受け止めを

 「はい、長い間ですね、当事者の皆さん方が、大変なお苦しみのなかで、この事件が解決されないで参りました。ようやく新政権になってですね、4党からも解決案が提示をされて、国土交通大臣を基準として、色々と検討した結果、政府としても、この方向を受け入れていきたいと思っています。やはり、こういった人道上の問題も含めて、この問題というのは、やはり、20年以上にわたって、長きにわたって、それぞれ苦しまれたわけですから、早くこれは最終的な決着としたいと思っています。決着する方向になってよかったと思います」

 【公務員改革】

 −−公務員制度改革をめぐって、先日のぶら下がりで、修正協議に応じるつもりはまったくないと発言した。今日の衆院内閣委員会で、仙谷由人国家戦略担当相が「あれはぶら下がりで言ったことだから」ということで、事実上撤回する発言をした。首相自身も撤回する意思があるか。もし、そうだとしたら、ぶら下がりでの発言の重みをどういう風に考えているか

 「はは。ぶら下がりだから軽いとか、そういう風に考えているわけではありません。これは政府の立場としての修正に基本的に連立与党のなかで、政権のなかで作られたものだから、政府としては、変えるつもりはありませんということを申し上げました」

 「しかし、当然これは、議論の過程のなかで、国会で審議をされるわけですから、国会の審議をして、修正する権利というものを奪うつもりもありません。私ども、政府としてはいいものを出したという思いでありましたから、そのときの判断として変えるつもりはないと、正直に申し上げたわけでありますが、当然、国会のなかでよりよいものを作りたいという判断がなされれば、そのなかで修正をされればよろしいと。私はそのように思います」

 【核セキュリティーサミット】

 −−核セキュリティーサミットについて1問。日本政府として何を打ち出したいか

 「それは事前に皆様方に申し上げるときではなくて、核セキュリティーサミットで、日本を代表して申し上げる内容は、これからしっかりと決めて参りたいと思っています。ただ、当然、申し上げたいのは、私どもとすれば、ある意味で、戦争で被爆をした唯一の国であります。核が運搬をはじめとして、あるいは原子力の安全をはじめとして、原子力平和利用であったとしても、それがたとえば盗まれたり、運搬されて違うところに使われたり、けど、リストが手に渡ったりすることは、大変、危険なことだと思っておりますから、そういうことを国際的に、国内もそうですが、国際的にそのような状況が決しておこらないような対応というものを作り上げていくための、さまざまなアイデアを提言して参りたいと考えています」

 【高速道路新料金】

 −−高速道路の新料金について。今日から新料金体系が発表されたが、このなかで、麻生政権の補正予算の見直しでいったん凍結した4車線化が、与党の要望で新規の道路建設にあてられることになっている。高速道路無料化とか、コンクリートから人へと矛盾するという声もあがっているが、割引のための財源を新規の高速道路にあてることについてはどうか

 「はい。私ども、コンクリートから人へと申し上げておりますけれども、本当に必要なコンクリートというか、道路というものは、大いにやるべきだと。そのなかで、この4車線化に関して、すべてではありません。2つほど、4車線化しないことにもなったと思っておりますが、本当に、重要なすなわち、渋滞が起きている、国民の皆さんのある意味でのお命を守るための道路として、必要なことに対しては、当然、予算をあてるのは、私は正しい発想だと考えております」

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